東日本橋駅近くに3月5日、洋食店「まつおか」(中央区東日本橋1、TEL 03-3865-8805)がオープンした。
ハーブと塩麹(こうじ)で風味付けした「塩麹ローストチキン」(500円)
オーナーシェフの松岡治男さんは、日本で洋食・和食・フレンチを学んだ後、妻の美穂さんとカナダに渡り、ウエスト・バンクーバーですし店「Nishiki Sushi」を12年経営。同店は利用客からの要望でオリジナルメニューを作り、オーダーした人の名前を付けるサービスを提供し、人気を呼んだという。
「自身と両親の年齢を考え、また日本で新しいことにチャレンジしたい」と2010年に帰国。「女性が一人でも入りやすい店を作りたい」と、洋食店での出店を決めた。その後、1年半ほどを掛けて都内を回り現在の物件に出合った。
店舗面積は12坪。席数は、カウンターとテーブル席を合わせ20席。外から店内をのぞける大きな窓と温かい色の照明を配した空間に、カウンターの客と会話しながら調理できるオープンキッチンスタイルを採用する。ひらがなの店名と丸文字のロゴで、やさしい印象にこだわった。
さまざまな業態の経験を持つ治男さんの料理はオリジナリティーが持ち味。ローズマリー・タイムなどのハーブと塩麹(こうじ)で風味付けした鶏ムネ肉を使った「塩麹ローストチキン」(500円)は、モモ肉のようなしっとりとした食感とムネ肉のヘルシーさを両立させた。塩麹から来る甘みは試作時の意外な発見だったという。パン(300円)は治男さん直伝のレシピによる美穂さんの手作りで、口当たりのやさしい「焼き黒カレー」(1,200円)とも相性がいい。
デザートメニューはプリンのみ。「シェフが一人なので、デザートは一品に絞った。プリンは誰からも愛されるし、自分もプリン好き」と治男さん。バニラビーンズから作るカラメルソースにこだわった一品には、1人で2個注文するほどのファンも。メニューに掲載していない「裏メニュー」だが、オーダーがあれば300円で提供する。客単価は3,000~4,000円。
ランチタイムには、「ハンバーグとエビフライ」「フライ盛り合わせ」「ポークしょうが焼き」(以上ライスまたはパン、サラダ、スープ、コーヒー付き)などを1,000円で提供する。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分(土曜は12時~14時)、ディナー=17時~21時(金曜は22時、土曜は20時まで)。日曜・祝日定休。