日本橋三井ホール(中央区日本橋室町2)で6月2日・3日、朗読劇「Sound Theatreマーメイド ブラッド」が上演される。
Sound Theatreシリーズは、従来の朗読劇に声優や落語家などの話術のプロを起用したり、香りや生演奏を加えたりすることで五感を刺激する音楽朗読劇。ロンドン大学で演劇を学んだ藤沢文翁(ぶんおう)さんが原作・脚本・演出を手掛け、藤原道長直系の32代目五摂家筆頭近衛家次期当主でクリエーティブ・ディレクターの近衛忠大(このえ・ただひろ)さんが芸術監督を務める。
4作目となる同作は、平安時代にあったとされる死者を蘇らせるお香「反魂香(はんごんこう)」をモチーフとした歴史ファンタジー。「七色の声を持つ男」と言われる人気声優の山寺宏一さんが多数のキャラクターを演じ分けるほか、アニメ「鋼の錬金術師」のエドワード・エルリックなど少年役の声を得意とする朴■美(ぱく・ろみ、■=王へんに路)さん、洋画や海外ドラマの吹き替えなどで活躍する家中(やなか)宏さんが朗読を行う。
物語に合わせ、舞台の上では、500年の歴史を持つ香道(くんどう)志野流の次期家元・蜂谷宗■(はちや・そうひつ、■=くさかんむりに必)さんが監修した香を立てる。そのほか、声と楽器を使って独特の世界観を生み出すアーティスト・福岡ユタカさんの生演奏も加わり、「目には見えなくても心に浮かび上がる舞台」を目指す。
開演は、2日=19時、3日=13時、17時。料金は全席指定で7,500円。未就学児入場不可。ディスクガレージで4月29日から販売する。