「Design East Project-Tokyo」初開催-東東京からデザイン発信

カップラーメンにお湯を注いだ後、めくり上がりそうになるカップのフタをおさえるツール「CUP MEN」(アッシュコンセプト)。

カップラーメンにお湯を注いだ後、めくり上がりそうになるカップのフタをおさえるツール「CUP MEN」(アッシュコンセプト)。

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 日本橋馬喰町・横山町を中心とした問屋街で9月8日、デザイン・プロダクトの見本市「Design East Project-Tokyo(以下、デプト)」が始まる。

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 同市は、バイヤー・デザイナーなどをターゲットに、デザイン性の高いメーカーのプロダクトを集めて開く同エリア初の見本市。インテリア雑貨、家具を中心に15社24ブランドが出展。東京ビッグサイト(江東区)で行われる「東京ギフトショー」の時期に合わせた開催となる。

 江戸時代から形成される同エリアの問屋街は、かつて日本の流通業の中心地として栄えたが、現在は廃業した問屋も多く、空きビルが目立つようになった。こうした環境下、同エリアへの注目度を高めようと、2003年頃から空きビルを活用したアート展示イベント「CET(セントラル・イースト・トーキョー)」の活動が始まった。

 「CETはアート系の人の関心を高めることができたが、問屋街にかつての勢いを取り戻すためには、流通関係者にこの街の価値を再認識してもらう必要がある」と、CETの立ち上げメンバーでもあったデプト実行委員会の建築家・田島則行さんは話す。同時に、「大規模な見本市では見出せない、本当に優れたデザインを独自に集めて紹介したい」という照明デザイナーの渡部真史さん、プロダクトデザイナーの松本祐樹さんとともに、同市の立ち上げを企画し、「卸の街の復活」を目指す。

 メーン会場は、横山町奉仕会館内の展示スペース「サローネ・ウーノ」(中央区日本橋横山町5)。特設会場として、マルニ木工ショールーム(東日本橋3)、クワノトレーディングショールーム(千代田区)を開放する。

 「これから毎年、良いプロダクトが集まる発信源のような見本市にしていきたい。これをきっかけにメーカーや流通業者がこの街に移転してきてくれれば」と田島さん。

 開催時間は10時~20時(最終日は18時まで)。入場無料。今月10日まで。9日20時30分からは、同エリアのカフェ「フクモリ」(千代田区)で交流会パーティーを開く(参加自由)。 

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