安産祈願と子授けで有名な神社「水天宮」が今年3月、建て替えのため日本橋浜町に一時移転した。これに伴い、境内にあった守り神「子宝犬」が同神社近くの「ロイヤルパークホテル」(中央区日本橋蛎殻町2)ロビーに移設されている。
犬は、お産が軽く、たくさんの子を産むことから、古来より安産の守り神とされる。水天宮の子宝犬は1988(昭和63)年、金工作家・小泉武寛さんが制作したブロンズ像で、母犬と子犬の像を取り巻く十二支のシンボルの内、自分の干支(えと)をなでると子授けや家内安全・厄よけなどのご利益があるとされる。地下鉄水天宮駅が開業した際は、「渋谷駅のハチ公が子宝犬に会いに来る」という設定でポスターにも起用された。
同ホテルは、本宮の建て替え完了までの期間、同像を預かり、仮宮(日本橋浜町2)前までの無料送迎バス「子宝丸」を運行(土曜・祝日、戌の日、平日の大安のみ)。館内では、安産祈願に訪れる妊婦や家族向けのランチプランやスイーツなどを提供する。