日本橋堀留町の「日本橋経済新聞茶論(サロン)」(中央区日本橋堀留町1)で3月1日と29日、「命の缶詰」試食販売会が行われる。主催は日本橋経済新聞を運営するSPソリューションズ(TEL 03-5623-9307)。
東日本大震災の津波で倉庫ごと流され流出した缶詰を被災者が拾って空腹を満たし、命をつないだことから「命の缶詰」と呼ばれた「木の屋石巻水産」(宮城県石巻市)の商品を試食販売する同イベント。添加物を使わず脂の乗った秋サバを生詰めして作る「金華さばみそ煮」缶や昔ながらの味を守る「鯨大和煮缶」など新工場で生産された8品種を用意する。岩手県大槌町の「縄文にんにく」の販売も。
自身も宮城県出身で、実家の倉庫を津波で流された経験を持つ日本橋経済新聞の仁藤正平編集長が、新工場を再建したものの販路拡大に苦労している同社の現状を知り企画した。
3月7日~31日には、日本橋エリアの複数の飲食店が参加するイベント「飲んで食べて東北復興支援」も行う予定。参加店は、宮城県の食材をメーンに扱う居酒屋「すりみや日本橋店」(日本橋3、TEL 03-3516-2540)、鉄道をテーマにしたカップ酒と缶詰バー「鉄道居酒屋キハ」(日本橋堀留町1、TEL 03-5651-5088)Music bar 365カフェ(中央区日本橋人形町1 TEL 03-6661-1360)など。
「命の缶詰を食べて被災地を思うことで、薄れつつある震災直後の感覚を思い出してほしい」と仁藤編集長。売り上げの一部は震災遺児の支援財団「みちのく未来基金」に寄付する。
開催時間は3月1日15時~18時。参加費1,000円(ワンドリンク付き)
3月29日14時~19時。参加費2,000円(1ドリンク+おみやげ付き)事前予約制。