日本橋川沿いの居酒屋「日本橋室町 豊年萬福」(中央区日本橋室町1、TEL 03-3277-3330)が設置した「川床」が話題を呼んでいる。運営は「ジェイプロジェクト」(愛知県名古屋市)。
東京都建設局が推進する「かわてらす」社会実験の第1号となった「豊年萬福」
同店の川床は、東京都建設局が推進する「かわてらす」社会実験の第1号として今年3月、川沿いのテラス席を拡張し設置されたもの。1階・2階合わせて40席を設け、涼しい川風を感じながら食事が楽しめる。
梅雨明けには本格シーズンを迎えるが、「新聞やテレビで紹介された影響もあり、昼夜とも予約でほぼ埋まっている」(星野太助店長)状況だ。近くに誕生した新しい商業施設「コレド室町2・3」との相乗効果も大きく、ランチタイムは埼玉など都外からの女性客でにぎわいを見せる。夜は会社帰りのビジネスマンが多く、「川から吹く風が気持ちいいと言っていただける。売り上げも順調で、増築分の費用は回収できている」という。
「かわてらす」は、夏の京都の風物詩「川床」に倣い、2016年3月末まで東京都が管理する河川敷地の使用規制を緩和し、川岸や水上空間での営業を可能とする制度。建設局によると、制度の社会実験適用店舗は現在のところ同店のみだという。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分(月曜~金曜)、ディナー=17時~23時(日曜・祝日は22時まで)。