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浅草寺「宝蔵門」の大ぢょうちん新調-江戸から続く心意気

江戸万治年間から続く、日本橋小舟町の町衆による大ぢょうちん奉納

江戸万治年間から続く、日本橋小舟町の町衆による大ぢょうちん奉納

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 浅草寺の宝蔵門の「小舟町」大ちょうちんが10月5日、新しく掛け替えられた。浅草寺には「雷門」「小舟町」「志ん橋」の3つの大ぢょうちんがあるが、この「小舟町」大ぢょうちんは、かつて魚河岸があった日本橋の魚河岸信徒からの寄進によるもので、1659年がその起源という。

「日本橋小舟町奉賛会」では、毎回200口近い寄進が集まる。

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 浅草寺は628年の開創となるが、宝蔵門は942年に安房守平公雅(たいらのきんまさ)が武蔵守補任の祈願成就の御礼で、仁王門として建立した。数度の火災による焼失を経て徳川家光の寄進により本堂と仁王門が1649年に落慶、小舟町からの奉納はこの時代にさかのぼる。

 1945(昭和20)年の東京大空襲で焼失したが、1964(昭和39)年に防災設備を施した収蔵室を設け、什宝(じゅうほう)物収蔵の「宝蔵門」として復興再建された。今年が築50年の節目の年ということもあり、昨年11月に新調された「雷門」大ぢょうちんに合わせる形での掛け替えとなった。

 今回も日本橋小舟町の企業や商店主など有志によって構成される「日本橋小舟町奉賛会」の寄進によるもので、前回の江戸開府400年にあたる2003年に次いで11年ぶり、「宝蔵門」再建後、4回目の奉納になるという。

 大ぢょうちんの大きさは、高さ3.8メートル、幅2.7メートル、総重量は約400キロ。「小舟町」と筆太に書かれた朱塗りの大ぢょうちんが、350余年続く江戸の町衆の心意気を現代へと伝えている。

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