暮らす・働く

深川八幡祭り、「水掛け祭り」でクライマックス-みこし53基に沿道から水掛け

各地域のみこしが深川、清澄、箱崎、新川を威勢よく練り歩き、永代橋を渡って深川八幡神社に戻る。

各地域のみこしが深川、清澄、箱崎、新川を威勢よく練り歩き、永代橋を渡って深川八幡神社に戻る。

  • 0

  •  

 江戸三大祭りの一つ「深川八幡祭り」のクライマックス「連合渡御(とぎょ)」が8月17日に行われ、53基のみこしが新川などを練り歩いた。

永代橋付近は「ナイアガラ」と呼ばれる最大級の水掛けスポット。

[広告]

 深川八幡祭りは富岡八幡宮(江東区)の夏の例祭。連合渡御では、同神社を出発して深川、清澄、箱崎、新川を巡り、永代橋を渡って同神社に戻る約8キロを各地域のみこしが威勢よく練り歩く。

 猛暑の中、沿道から担ぎ手に水を掛ける慣習から「水掛け祭り」とも呼ばれる。この慣習は昭和初期に始まり、近年はバケツで水を掛けるだけではなく消防車のホースを使って放水するなど、年を追うごとにダイナミックさを増している。永代橋付近は「ナイアガラ」と呼ばれる最大級の水掛けスポット。江戸時代に多数の人が押し掛けて同橋が崩落したことに鎮魂の意味を込めて、みこしを持ち上げたまま渡り切る「差し渡し」でも盛り上がる。

 新川二丁目越二町会(えちにちょうかい)は約400人が交代しながらみこしを担ぐ。今年、同町会から総代に初選出された杉山健太郎さんは「おはやしを聞くと体が自然に動き出す」という生まれながらの祭り好きだ。最長老・神谷貢太郎さん(80)も「景色は昔と随分変わったが基本的なことは何も変わらない」と、伝統の祭りに心を躍らせていた。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース