「日本橋めぐりの会」が主催するウオーキングツアー「日本橋老舗めぐり」が9月15日、催行1,000回を迎えた。

　「日本橋にゆかりの人が日本橋を語り、案内する」をコンセプトに2004年9月に始まった同ツアー。江戸時代に始まる歴史ある老舗から明治・大正・昭和からの名店、「将来の老舗候補」である平成の名店まで、同エリアの飲食店や伝統雑貨の店を巡り、各店ではだんな・若だんな・おかみ・本店長クラスが説明を行う。同会設定の定番コース「老舗リレーツアー」と企業とのタイアップ企画を中心とした「オーダーメードツアー」があり、初年度は35回、翌年度は66回、年々増えて昨年度は244回、今年度は半期で約200回開催した。これまでの参加者は延べ1万6,359人。

　老舗リレーツアーはテーマ別に月12コースを設定。3カ月ごとに内容を変更する。今年10月～12月は、モカソフトで有名な老舗喫茶店「ミカド」や文豪が愛したという江戸前すし「蛇の市本店」、153年の歴史を誇る和菓子の老舗「榮太樓總本鋪」などに立ち寄るツアー「日本橋両岸の味と技」、「山本山」「にんべん」「木屋」などの有名老舗店の訪問に、そば店「利休庵」でのお茶、「割烹とよだ」でのランチが付いたツアー「元禄～昭和、時の味わい」などを予定する。参加店舗数は81　。

　ツアーガイドはボランティアが務める。当初は地元小学校、2005年度からは地元企業の施設を借りてガイド養成講座を開催し、育成してきた。

　スタートから6年。数々のオーダーメードツアーも行ってきた。2006年には京橋の人気パティスリー「イデミスギノ」からの依頼で、世界的パティシエ組織「ルレ・デセール」の会長やピエール・エルメ、ジャンポールエバンの代表者などを案内。今年1月からは、はとバスとのタイアップで「はとバス日本橋めぐりツアー」を企画し、これまでに50回以上、参加者2,000人を超える人気ツアーとなった。今後、三越の得意客「エムアイ友の会」向けの「三越ご近所老舗ツアー」、ジャパンタイムスとのタイアップによる在住外国人VIP向けの人形町ツアー、クラブツーリズムとのタイアップツアーなどを開く予定。

　老舗リレーツアー参加費は各回5,000円（ランチ・スイーツ・お茶・入館・土産・保険代込み）。完全予約制。各コース定員は15人。最小催行人数4人。所要時間は約4時間。