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日本橋のカフェで被災地中学生にオンライン補習 ボランティア学生らが企画

テレビ会議システムが日本橋の講師陣と南三陸の生徒たちをつなぐ

テレビ会議システムが日本橋の講師陣と南三陸の生徒たちをつなぐ

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 日本橋と南三陸町をつなぐカフェ「わたす日本橋」(中央区日本橋1、TEL 03-3510-3185)3階の交流フロア「わたすルーム」で7月1日、南三陸町の中学生にテレビ会議システムを使ってオンライン授業を行う学習支援が始まった。運営は被災地で学習支援活動を行うNPO法人「キッズドア」と三井不動産。

授業は来年3月の公立高校受験対策として英語と数学を中心に行われる

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 宮城県南三陸町では今でも多くの被災者が仮設住宅での生活を強いられており、そこに住む中学生も1日1便のスクールバスで通学をしているという。通学先の志津川中学では、高校受験を控え部活を行わない3年生が下級生の部活終了時間に合わせたバスを漫然と待つという状況が続いていた。同NPO ではこうした生徒を対象にボランティア学生などの協力を得て毎週2回、補習指導を行ってきた。

 生徒の多くは仮設住まいで落ち着いて勉強できる場所もなく塾に通えるのもほんの一握りという学習環境の中、同活動は歓迎され、実施日の追加を希望する声も多く寄せられているが、片道2時間かけて仙台から通うボランティアの負担も大きく、なかなか拡大できずにいたという。
今回、2013年以来、南三陸町への復興支援を継続して行う三井不動産がテレビ会議システムと放送スペースとして「わたすルーム」の提供を申し出て、このオンライン授業の企画がまとまった。

 授業は来年3月の公立高校受験対策として英語と数学を中心に、後半には国語も行い、水曜日と金曜日の週2回。同中学校の3年の約半数にあたる31人が参加し講師は東京のボランティア大学生や教師経験者、「キッズドア」のスタッフが務める。

 南三陸町周辺には大学や専門学校も無く、就職先も少ないので高校を卒業するとほとんどの学生が都会に出てしまい、勉強を教えるのはほとんどが親世代で、十分な学習指導も期待できないという。講師の一人で岩手県出身の菅原節子さん(中央大学大学院生)は「東京から被災地にどんな支援ができるかいつも考えていた。生徒たちに年齢の近い自分たちが教えるのは効果的では」と話す。

 受講者の西條颯(はやて)君は「自己流の勉強では学べない部分も、わかりやすく教えてもらったので、とてもうれしい」と笑顔を見せていた。

 8月には講師陣も現地を訪問して特別授業を行い、生徒たちとの交流会を図るという。

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