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「わたす日本橋」で「水中庭園茶室」対談 第1弾は震災語り部、田畑祐梨さん 

毎回多彩なゲストを迎え「WATASU」をテーマに語り合う水中庭園茶室対談

毎回多彩なゲストを迎え「WATASU」をテーマに語り合う水中庭園茶室対談

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 日本橋のカフェ「わたす日本橋」(中央区日本橋1、TEL 03-3510-3185)3階の交流フロア「わたすルーム」で8月7日、「『水中庭園茶室』トークイベント~話に花を咲かせましょう~」が始まった。

 第1回は、震災の語り部活動を続ける南三陸町出身の田畑祐梨さん

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 被災地の子どもたちにアート支援を行うNPO「旅するクジラ」の代表を務める華道家の前野博紀さんがナビゲーターとなり、毎回多彩なゲストを迎え「モノ」「コト」「想い」などについて「WATASU」をテーマに語り合う同イベント。会場は、前野さんが茶室亭主として自ら選んだ掛け軸や、活(い)けた花で飾られる。

 第1回は中学の卒業式を翌日に控えた2011年3月11日に南三陸町で被災した田畑祐梨さんがゲストとして登場。自宅を流され避難所暮らしをする中で援助物資の仕分けをする中で世界各国から支援されていることを知り、いつかそのお礼を伝えたいと考えていたという田畑さん。高2の時に米国留学の機会があり帰国後、語り部の会「まずもって かだっからきいてけさいん」を立ち上げた。進学で南三陸を離れた現在も、同世代の被災地出身者で組織する「Action is a message project」を設立し全国各地で語り部活動を続けている。

 津波で英語の恩師を失ったという田畑さん。「震災の前日、先生にお会いした時に、きちんと『ありがとう』と言うことができなかった。もう二度とその気持ちを伝える機会はない。語り部の活動を通じて『ありがとう』と『大好き』をちゃんと伝えることの大切さを話していきたい」と語る。「先生の死を無駄にしたくない、町が消えたという事実も無駄にしたくない」とも。

 対談では「花は光と水と土、そして『闇』があるから咲くもの。つらい経験は乗り切ることで未来を拓くことができる」と茶室亭主の前野さん。田畑さんは「私の『WATASU』は南三陸の子どもたちと海外の橋渡しをすること。外国人留学生を南三陸に連れて行って子どもたちに英語や異文化との交流を体験させたい」と話していた。

 トークイベントは8月11日・21日・28日、9月4日・11日・18日・21日~23日に実施。19時開始(9月21~23日は15時~)。会費500円。要予約。

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