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大伝馬町で新人作家「ひらのにこ」展 少女像で心の奥底の淡き思い呼び覚ます

「理想の女性を思い描くうちに、この少女像のイメージが自然に湧いてきた」とひらのさん

「理想の女性を思い描くうちに、この少女像のイメージが自然に湧いてきた」とひらのさん

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 大伝馬町の「みうらじろうギャラリー」(中央区日本橋大伝馬町2、TEL 03-6661-7687)で現在、「ひらのにこ+ギャラリーコレクション」展が開かれている。

デビュー2年目というひらのさんの作品

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 昨年、画壇にデビューしたばかりというひらのさん。同ギャラリーオーナーの三浦次郎さんが作品を一目見てほれ込み、初の個展開催を決めたという。会場には最新作6点とギャラリーコレクションから、その世界観と対をなす松山賢さん、上田風子さん、アラン・ラボワールさん、植田正治さんの作品20点が並ぶ。

出展作品は全て少女像。ふとした瞬間に見せる少女の初々しさや戸惑い、喜びを淡い色彩と光で、水彩と色鉛筆を用いて丁寧に描く。「ひらのさんの絵を見ていると、なぜか学生時代を思い出してジーンとしてしまう」と三浦さん。「このギャラリーから若い作家が世に出て行ってくれるのはギャラリストとして嬉しい限り」と新人へのサポートも熱心だ。。

 「特にモデルはいないが、自分の理想の女性を思い描くうちに、この少女像のイメージが自然に湧いてきた」とひらのさん。「少女の年齢は14~17歳ぐらい。誰でも持っている心の奥底に眠る記憶、かつて大切だった思いや揺らぐ心を、少女像を通じて再び呼び覚ましてもらえれば」と話す。

 静止画を動画に変えるスマホアプリ「Motion Portrait」で自分の作品を動画にして楽しんでいたひらのさん。「見慣れた作品でも動画にすると新しい発見がある。自分でも時々ドキッとする」と笑顔を見せていた。来年5月には台湾で、初の海外個展も予定している。

 開廊時間は12時~19時。月曜休廊。入場無料。12月27日まで。

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