家電大手のシャープは10月29日、JR東京駅八重洲中央改札内に330インチ相当のマルチデジタルサイネージを設置し、運用を始めた。
同サイネージはシャープ製で、横6面、縦3列、計18面の60V型液晶パネルの集合体。横8.4メートル、縦3メートル、横縦比は16:9とハイビジョンテレビなどと同じ規格。1枚の大きな液晶パネルではなく、複数のパネルを使用したデジタルサイネージとしては首都圏で最大級となる。パネル間のフレーム幅が6.5ミリと、つなぎ目がほとんど目立たないため、迫力ある1枚の大画面ディスプレーとして使用でき、同時に、それぞれのパネルが1面ずつ複数のコンテンツを同時に上映するマルチディスプレーとしても使用することができる。
同サイネージはシャープ専用の媒体として使い、当面は同社のテレビコマーシャルなどを中心に流す予定。設置場所は新幹線の乗換改札前で、ビジネスマン・家族連れなど幅広い層への情報発信を図る。
運用を担当するジェイアール東日本企画広報の工藤さんは「デジタルサイネージは年々技術が進化している。今後も首都圏の駅構内を中心にさらなる広告媒体のデジタル化を推進していく予定」と話す。