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東日本橋、薬研堀周辺で「納めの歳の市」 江戸時代から続く恒例の正月準備市

江戸時代中期より続く「納めの歳の市」

江戸時代中期より続く「納めの歳の市」

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 薬研堀不動院(中央区東日本橋2)周辺で12月27日、「納めの歳の市」が始まった。主催は薬研堀不動尊歳の市保存会。

屋台では正月準備に欠かせない正月飾りなどを販売する

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 江戸時代中期より続く同市。かつて江戸市中では年の瀬に「歳の市」が立ち、熊手や羽子板、正月飾りなど正月準備に欠かせない用品を販売していた。12月14日・15日の深川八幡にはじまり、浅草観音、神田明神、愛宕神社、平河、湯島天神を巡り、最後は28日の薬研堀不動尊で納められたため、特に薬研堀の市を「納めの歳の市」と呼ぶようになった。

 明治維新後、特に盛んになり、戦前は数十軒もの露店が並び多くの人でにぎわったが、戦災で一時中断し、戦後復活させたものの時勢に合わずさびれる一方だったという。同市を活性化させようと付近の問屋街が協賛し、衣料品・靴・日用雑貨などを販売する「大出庫(おおでこ)市」を1965(昭和40)年から併催するようになった。繊維不況以後の問屋街の低調やファストファッションの流行などもあり近年は苦戦も強いられるが、「日本一の問屋街」とうたう同エリアらしく、例年100軒ほどの露店が立ち並び、掘り出し物を求めて多くの人出でにぎわう。

 普段は一般消費者に小売りをしない問屋も多いが、同市では、通常は問屋街に縁のない一般客にも市価の半値以下で販売することもあり、毎年3万人の買い物客が詰め掛けるという。

 開催時間は11時~20時。今月29日まで。

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