日本橋室町の三重県の文化情報発信基地「三重テラス」(中央区日本橋室町1)で3月19日・20日、三重県いなべ市のPRイベント「いなべでアウトドア&オーガニックライフ!」が行われた。
地域の魅力づくりと情報発信を兼ねて「日本のまんなか いなべ山女子フェスタ」を実施している同市。昨年は84人が参加し、鈴鹿山系の竜ヶ岳の山歩きや農業体験を楽しんだ。今回はその報告と、今年10月29日・30日に予定する第2回の告知集客を兼ねて市の職員らが手作りで企画した。
会場には昨年のフェスタにもゲストとして参加したシンガー・ソングハイカーの加賀谷はつみさんが駆け付け、フェスタのプロモーションビデオを映しながらトークショーとミニライブを披露した。
いなべ市は2003年に平成の大合併により員弁(いなべ)町・大安町・北勢町・藤原町の4町が合併して発足。面積219.6平方キロメートル、人口は4万6000人で三重県北部に位置し、トヨタやデンソー、神戸製鋼所など大手企業の工場も近く、職住接近の典型的な地方都市だ。
「昨年のフェスタ参加者の9割が女性だった。ぜひ男性にも参加してほしい。1120メートルの藤原岳など市内には登りやすい山が多く、山頂にきれいなトイレも完備している。山登りが初心者の方にもおすすめ」と同市企画部の一橋俊介さん。「最近、山ガールを中心に観光客が増えている。町から30分ほどで山歩きが楽しめる気軽さもの受けているのでは」と話していた。
アーティストや食にこだわる料理研究家なども移住を始めているという同市。20日には市内で有機農業に挑戦する「ゆうき農園」の森友喜さんや「八風農園寺園」の風さんによるトークショーも行われ、UターンIターン就農の醍醐味(だいごみ)や魅力をアピールしていた。