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日本橋「三重テラス」で呉美保監督、世界映画祭受賞報告-1周年イベントで

授賞式の様子を語る呉監督

授賞式の様子を語る呉監督

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 日本橋室町の三重県アンテナショップ「三重テラス」(中央区日本橋室町2)で9月28日、「モントリオール世界映画祭」で最優秀監督賞を受賞した呉美保(オミポ)監督と鈴木英敬知事のトークショーが行われた。同テラスの開館1周年記念の一環として行われ、会場には多くの映画ファンが詰め掛けた。

1周年を迎えた「三重テラス」

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 偶然手にした8ミリカメラで病気の祖父の姿を撮影したドキュメンタリー作品の受賞をきっかけに、この世界に入ったという呉監督。以来、「家族」をテーマに撮り続け、今回の受賞作「そこのみにて光り輝く」も作家・佐藤泰志の遺作をベースに、地方都市で仕事を失った男がバラックに住む女と出会い、家族のために必死な彼女をいちずに愛し続ける姿を描いたもの。なじんだ地域、素材、テーマを扱い、「身の丈に合った映画作り」を大切にしており、初の長編「酒井家のしあわせ」では出身地の伊賀市をロケ地に選んだ。地方のアンテナショップ巡りが好きで、三重テラスにも以前、映画の帰りに立ち寄ったことがあるという。

 コレド室町2のシネコンができてから日本橋を訪れるようになり、意外にアクセスが良いので気軽に散策しているという。「日本橋を描くなら、庶民を描いた時代物が面白そう」と呉監督。「日々の暮らしの中で、家族と大切に生きる人々の姿をテーマにした作品を撮ってみたい」とも。

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