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山王祭400年の節目に日本橋で下町連合渡御 「日本一」担ぐ女みこしも

渡御の終盤、女性だけの担ぎ手で「女みこし」となった、日本橋1丁目町会の「日本一」みこし

渡御の終盤、女性だけの担ぎ手で「女みこし」となった、日本橋1丁目町会の「日本一」みこし

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 京橋・日本橋エリアで6月12日、日枝神社(千代田区)の例大祭「山王祭」の「下町連合渡御(とぎょ)」が行われた。

地元の子供たちも山車を引いて練り歩く

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 500年以上の歴史を持ち、京都の祇園祭、大阪の天神祭と並び日本三大祭りの一つに数えられる山王祭。1615(元和元)年、初めて山車練り物が許されて江戸城内に入り、以来将軍が上覧する「天下祭り」として江戸庶民に愛され、受け継がれてきた。5代将軍綱吉の時に倹約令の先触れで「神田祭」と交互に、隔年で本祭・陰祭が行われることとなり現在に至っている。

 「下町連合渡御」は担ぎ手の確保と氏子同士の交流を目的として、2006年に日本橋の若手(日八会)が京橋や茅場町の町会に声掛けをして開始。2008年に八丁堀地区も加わり、江戸城下の下町みこしが連合して京橋・日本橋地区を練り歩く。

 「山王祭」400年の節目となる今回は中央通りを全面封鎖。京橋に集合した一行は、近隣の子どもたちが担ぐ「子ども山車」、「子どもみこし」と1879(明治12)年に佐倉市に移譲され137年ぶりに里帰りした山車、「石橋(しゃっきょう)」に先導され、鳶頭(とびがしら)と神職を先頭に下町みこし15基が日本橋を目指す。

 日本橋の橋上では隣の室町や本町の町会(神田明神の氏子たち)が高張ちょうちんを掲げて出迎える中、15基のみこしが殺到。橋中央の「日本国道路元票」付近でみこしを天に向かって高く差し上げる「差し上げ」で祭り気分は最高潮に達していた。

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