日本橋茅場町の「茅場町1丁目平和ビル」(中央区日本橋茅場町1)1階ホールで3月9日から、和の文化を継承する連続ワークショップ「学び舎(まなびや)」が開催される。
同ビルで行われている2つのデジタルアート展、「食神(たべがみ)さまの不思議なレストラン」展と「スーパー浮世絵『江戸の秘密』」展に連動した同企画で、両イベントの製作委員会が推進する「日本橋 兜町・茅場町アートプロジェクト」の一環。
講師は、京都の野草一味庵「美山荘」の4代目当主の中東久人さんや「発酵王子」伏木暢顕さんをはじめ、茶道や染色、和紙など日本の伝統技術やカルチャーをアレンジするクリエイターやアーティストが務め、両イベントを後援する「にんべん」や「千鳥屋総本家」など日本橋の老舗によるワークショップも用意する。
中東久人さんによるワークショップでは「自然と料理とは」と題し、今の季節が最も美味しいとされる旬の盛りの「ふきのとう」を使った「摘み草料理」を参加者の目の前で実際に調理。参加者は門外不出といわれる「美山荘」の早春の味覚が楽しめる。開催日時は3月9日、11時30~14時30分、受講料=1万円(食事費含む)。
昨今の「発酵食」や「麹」人気の立役者の一人、伏木暢顕さんによる「発酵塾」では日本の食文化に欠かせない「発酵」の魅力を5回シリーズで学ぶ(3月16日「醤(ひしお)」、30日「醤油」、4月13日「ぬか」、27日「ポン酢」、5月18日「甘酒」 11時30分~14時30分 参加費各回10000円、 単独受講も可能)。ほかに 本場南部鉄器職人、鈴木成朗さんによる「ピューター鋳物で作るペーパーウェイト」(3月23日13時30分~15時30分 参加費4000円)や茶人、松村宗亮さんと詩人、菅原敏さんによる「茶人と詩人によるお茶席と『ご神水』を巡るワークショップ」(5月12日18時~21時 参加費4000円)など、和の文化と魅力を学ぶカリキュラムを毎週用意する。
「日本の伝統を今風にアレンジして分かりやすく体験できる場を用意した」とワークショップの企画、広報を担当する森谷悠以さん。「日本橋茅場町で学ぶ和の文化を楽しんでほしい」と話す。
2つのデジタルアート展の来場者数も順調に伸びているという。「おかげさまでリピーターも増えている。展示内容も少しずつ変化しており、隠れキャラもいるので、2度3度と来場して、違いを見つけてほしい」と両アート展のプロモーションを担当するキリンジのイベントプロデューサー鈴木智彦さん。「レストランで出している日本酒も実は1杯3000円クラスの限定品もある。定期的に品種も変えているので日本酒好きにはお得かも」と来場を呼び掛ける。
デジタルアート展の開催時間は10時~21時(金曜・土曜・祝前日は23時、日曜・祝日は19時まで)。入場料は、「食神さまの不思議なレストラン」展が一般・高校・大学生=2,000円、小・中学生=1,000円、「スーパー浮世絵『江戸の秘密』」が一般・高校・大学生=1,600円、小・中学生=1,000円。両展セット券は一般・高校・大学生=3,400円(セット券は「子ども」券種無し)。ワークショップ参加者はそれぞれ200円引きとなる。5月21日まで。