「東京マラソン2017」が2月26日、開催され、招待ランナーや市民ランナーなど約3万6000人が大会史上初めて「日本橋」を走り抜けた。
今年で11回となる同大会。今回は都庁から神田を経て初めて「日本橋」を渡り、水天宮、浅草から蔵前、門前仲町で折り返し、再度日本橋を経由するという江戸情緒のあふれる新コース。日本橋エリアの沿道には朝から多くの観客が駆け付け、大声で選手の名前を呼んだり手作りボードでアピールしたりするなど工夫をこらしてランナーたちを応援していた。
ランナーの中には日本橋を渡ったところで一旦足を止め、スマートホン片手に橋をバックに自撮りするなど、東京の名所が随所に設定されている同大会ならではの光景も見られた。コレド日本橋前では鉄砲洲(てっぽうず)稲荷神社(中央区湊1)の氏子が中心となって活動する「鉄砲洲囃子(はやし)」や獅子舞が行われ、ランナーや道行く人々を楽しませていた。
フィニッシュエリアは、平日ビジネスマンであふれる「丸の内仲町通り」を走り抜け、丸の内駅舎を背に皇居方面へ向かってゴールテープをきるという絶好のロケーションとなっており、待ち構えていた応援の人々と一緒に笑顔で写真に收まるランナーの姿も見られた。
東京マラソンは今回初参加という40代の会社員は「新コースでは東京らしい風景が楽しめると聞いていた。平坦で走りやすく、走りながら東京観光を楽しませてもらった」と息を切らしながら話していた。