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丸の内で働く女性の健康白書報告 睡眠・栄養・運動不足で1/3がロコモ度1

「まるのうち保健室」3回目となる今回は20~30代の勤労女性352人の調査データを元に報告

「まるのうち保健室」3回目となる今回は20~30代の勤労女性352人の調査データを元に報告

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 丸の内の三菱ビル コンファレンススクエアM+(千代田区丸の内2)で3月9日、「まるのうち保健室」が、働く女性の健康と生活習慣に関する調査報告会を行った。主催は三菱地所、一般社団法人ラブテリなどで構成する「Will conscious Marunouchi」実行委員会。

今回の調査では被験者の34%が移動機能に問題を抱えているという

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 約28万人が就業する丸の内エリアで、働く女性を支援する「Will Conscious Marunouchi」プロジェクトの一環として、2014年9月から設置している「まるのうち保健室」。

 3回目となる今回は、働く女性を中心に536人が参加し、妊婦・授乳婦などを除いた20~30代の勤労女性352人の調査データを報告した。

 調査内容は従来の健康測定と食生活アンケートに加え、ロコモ(運動器症候群)度テストも追加。さらに今年から被験者を、検査後に6つの「新習慣」の生活指導を行ったグループと行わないグループの2群に分け、1カ月後に同じ検査を行い、それぞれの行動変容の違いを比較した。

 「新習慣」は、①朝ごはんを食べる②朝ごはんにたんぱく質を取り入れる③栄養のあるおやつを選ぶ④カフェインを減らす⑤1日30回のスクワット⑥光を意識した生活を送る、の6項目。

 これまでの調査では、丸の内で働く女性の高い「痩せ率」(全国平均の2倍以上の28%)に注目し、朝食欠食率(38%)と平均を大きく上回る労働時間が背景にあることを指摘。菓子類の過剰摂取やビタミン・ミネラル不足、運動不足、睡眠不足などで被験者が糖尿病やロコモティブシンドロームなど運動器障害のリスクに晒(さら)されていることを明らかにした。

 今回はロコモ度テストの導入で実際に運動機能をチェックしたところ、全体の30%が「ロコモ度1」(移動機能障害がすでに始まっている)に該当。さらに4%が「ロコモ度2」(障害が進行中)となり、前回の調査結果を証明する形となったという。

 今回の報告では、検査後に生活指導を行ったグループの92%が運動や朝食を摂(と)るなど生活習慣に改善が見られたという。仕事のパフォーマンスが高い女性ほど「食事作り力」に優れている傾向も分かったという。

 第1回から調査分析を行ってきた「ラブテリ」代表理事で予防医療コンサルタントの細川モモさんは「今回の調査では、自己を知る『測定』の機会と正しい情報を学ぶ『場』の提供が人の生活習慣を変えるきっかけになることが証明された。第4期は企業との連携も強化しながら、環境を整えていく。eat(食)、move(運動)、sleep(睡眠)の正しい取り方を『食生活の改善』を通じて具体的に示していきたい」と話す。

 「仕事のパフォーマンスと『食事づくり力』が密接な関係を持っていることも明らかになった。働きだしたら十分な時間も取れないので就職の決まった学生を対象に料理教室も企画したい」と意欲を見せる。

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