日本橋本町のインキュベーションスペース「Clipニホンバシ」(中央区日本橋本町3)で5月22日、「40ジャンルの情報チラミセnight」が行われた。主催はスペースを運営する三井不動産のベンチャー共創事業「31Venters」。
「ぜひ気の合った仲間を見つけて帰ってほしい」とBチームリーダーの倉成英俊さん
電通総研Bチームと「31Venters」のコラボレーションによる3回連続講座「アイデアに出会う夜」の第1回となる同企画。会場では40人のリサーチャーを抱える同チームの中から5人が代表し、世界50カ国が参加する「ドローンレーシングレース」や日米対決が話題の巨大ロボットリアル対戦「メガボッツ」、モノクロ写真を自動的にカラー化するAIシステムなど国内外の最先端事例25件を「チラ見せ」していた。
40人のリサーチャーはそれぞれ、電通グループ社員としての表の顔(A面)と同時に「エクスリームスポーツ研究家」「プロカメラマン」「平和運動家」など裏の顔(B面)を持っていて40ジャンルの情報に精通しており、同チーム結成の2014年以降、1600を超える最新事例を雑誌「フォーブス」誌上で発表する傍ら社内外に発信してきたという。
会場には、ベンチャー企業の経営者や大企業の新事業開発の担当者など約90人が駆け付け5人の話に聞き入った。懇親会では参加者が一斉に名刺交換し交流を楽しんでいた。「各メンバー最新の情報を集めてきた。今日発表した事例が一つでも、参加者の明日の仕事に生かせてもらえたら」とBチームリーダーの倉成英俊さん。「壇上から見渡しても、見るからに面白そうな人が参加している。ぜひ気の合った仲間を見つけて帰ってほしい」とも。
参加者の一人でカナダのベンチャー企業発のインタラクティブ動画技術「Spotful」のアジア事業責任者、中山拓人さんは「海外のスタートアップ事例の単なるコピーでなく日本ならではの新事業立ち上げを目指す、今回のような交流の場が増えていくことはありがたい。いろいろなアイデアや、アイデアを持った人に出会えて刺激を受けた。縁を大切にして日本初のインタラクティブ動画の事業を広げていきたい」と話していた。
連続講座として今後、第2回「マジックワードカードでワークショップ」(6月19日)、第3回「新コン(新規領域部署連携コンソーシアム)による超情報交換会議」(7月18日)を予定。時間は19時~21時。入場無料。申し込みはホームページで受け付ける。