日本橋大伝馬町恵比寿通りのイベントスペース「BETTARA STAND 日本橋」で9月22日、日本橋で働くワーカーや同エリアのプレイヤーによるトークイベント「日本橋TALK」が開催された。
11月に人形町に開設予定のシェア型複合施設「BEAKER日本橋人形町」プロジェクトの告知イベントとして企画された同トークセッション。会場には日本橋で働く「日本橋ワーカー」約50人が駆け付け、日本橋に住み、働き、生活する登壇者の日本橋「愛」あふれたトークに耳を傾けた。
登壇者のひとりで、子育て世代の父親で構成する「日本橋パパの会」メンバーの眞鍋裕亮さんは「子どもができるまでの数年間という思いで住職接近の日本橋に住んでいたが、利便性と祭りや地元の仲間との絆が心地よく子どもができてからも住み続けている。子ども3人のお迎え、食事、お風呂など一通りの育児を済ませてから来ているが十分間に合っている。生活コストは高いがお金で時間を買っているという感覚」と話す。
昨年末に開業した馬喰町のトレインホステル「北斗星」マネジャーの野村友莉子さんは「人情に厚い街。特にホステルが歴史のある商店街の中にあるせいか近所の店の方がいろいろ面倒を見てくれる。私たちのような新参者にも優しい街」と話した。
同複合施設は人形町駅近くの築37年の5階建てのビルをリノベーションしたもの。三井不動産が事業主となり、企画会社リビタがプロデュースと運営(一部)を担当する。シェアハウスとスタートアップ企業向けのインキュベーション施設として11月下旬に完成予定だという。
「登壇者の話を聞いていると、魅力的な街の一員になれることが楽しみ」とプロジェクト責任者でリビタ、チーフコンサルタントの綾村恭平さん。「募集はこれからだが、歴史のある街に暮らす魅力を味わってほしい」と話す。