東京駅八重洲口などでシェアスペースを展開するスぺイシー(中央区八重洲2、TEL 03-5572-6062)が10月13日、日本初となる席単位で利用可能なスペースシェアを開始した。
都市部を中心に国内で約3000室を案内する貸し会議室サイト「スペイシー」を運営する同社。ビルの空室や飲食店のアイドルタイムを利用することで、1席30分50円からの利用を可能にした。遊休施設を持つビルオーナーと、打ち合わせや事務スペース確保に苦労する外回りの営業マンやフリーランサーをつなげることで新しいビジネスチャンスを創出し、1年後には2万席の提供と50万人の利用を目指すという。
各スペースともに電源と無料Wi-Fiを完備し、メーキャップ道具、アイロン、ドライヤーなどが利用可能なパウダールーム、フィッティングルームを併設。他にヘアスタイリングサービスや男性向けに洋服用のプレススチーマーなどを提供する予定。
同サービスは同社社長の内田圭祐さんがオランダのシェアリングエコノミー視察の際に現地のカフェのようなシェアスペースを見て思い付いたという。現在、東京駅や神田、秋葉原など都内の主要駅周辺を中心に40カ所、1000席を用意。席単位の提供を始めることで、リモートワークを推進し、移動時間の短縮によって残業時間の縮小に貢献していくという。
「働き方改革が話題となり、『リモートワーク』や『テレワーク』など言葉だけが先行しているが、このサービスで実際に体感してほしい」と同社広報の林織奈さん。「打ち合わせでは、喫茶店などのオープンスペースで話せない内容もあるはず。手軽に使えるセカンドオフィスとして活用してほしい」と呼び掛ける。
利用は完全予約制で、PCまたはスマートフォンで専用サイトから申し込む。