大伝馬町のコンテンポラリーアートギャラリー「みうらじろうギャラリー」(中央区日本橋大伝馬町2、TEL 03-6661-7687)で1月27日、「『松本潮里画集 迷想園』出版記念展」が始まった。
高校時代に油絵を始め、「少女」をモチーフに独自の世界を描いてきた松本さん。1月25日に芸術新聞社から上梓した同書は作品126点を収録する初の画集となる。出版記念展となる同展では1994年の卒業制作「アリスの箱」から最新作「トランプ占い」まで19点を展覧する。
「お気に入りの作品の一つ、『ロストチルドレン-西向きの街-』は香港の九龍城の写真を参考に空想の世界を描いた」と松本さん。「観る人が絵の世界に入り込みやすいよう、作品に遠近感を持たせて描くようにしている」と話す。
「画集では24年の松本さんの創作の軌跡がトレースできる。出版元の芸術新聞社の担当者の熱意で今回の画集が実現したと聞いている」と同ギャラリーオーナーの三浦次郎さん。「今回の展示では、自分の愛蔵品も含め、コレクターに頼み込んで秘蔵作品を集めている。これだけの松本作品をまとめて観るのは、松本さん本人も初めてではないか。ぜひ会場で独自の松本ワールドを楽しんでほしい」と来場を呼びかける。
会場では高機能インクジェットプリンタでキャンバス生地に高細密画像を再現するジクレー作品の販売も行う。
開廊時間は12時~19時。月曜定休。入場無料。2月11日まで。