日本橋の各店舗で現在、バレンタイン商戦がピークを迎えている。
浮世絵や琳派の作品など日本の美をテーマとしたチョコをそろえる「岡田美術館」
丸ビル1階のマルキューブでは、フロア全体を「丸の内バレンタインマーケット」として展開。丸の内アリアの人気ショコラティエやレストランがバラエティ豊かなギフトチョコレートを揃え、仕事帰りのOLなど女性客でにぎわいを見せている。
日本橋三越本店(日本橋室町1)では「sweet treat ~甘いご褒美~」をテーマに、「アート」、「世界の注目チョコ」、「カカオのこだわり」、「酒とのマリアージュ」の4カテゴリーで100ブランドを展開。浮世絵や琳派の作品など日本の美をテーマとしたチョコレートをそろえる「岡田美術館」コーナーでは、2014年に発見され話題となった喜多川歌麿作の浮世絵「深川の雪」をモチーフとした「歌麿・深川の雪」(4,801円 1日限定20個)を今回初めて販売する。同美術館の藤田律子さんは「若い女性から年配の男性まで、客層は幅広い。自分のご褒美に買っている人も多いのでは。根強い人気で、開店早々行列ができる」と話す。
日本橋タカシマヤ(中央区日本橋2)では「アムール・デュ・ショコラ」と題し、日本初上陸ブランドや一流パティシエの作品など100を超える世界のチョコレートを展開。今年はTVドラマ「陸王」の劇中歌で話題となった女性コーラスグループ「リトグリ(Little Glee Monster)」の楽曲「GIFT」をキャンペーン曲として採用し、コラボチョコレートも販売する。
明治屋京橋ストア(京橋2)では、義理チョコならぬ「義理カン」を用意。同社の「おいしい缶詰」シリーズをバレンタイン仕様で展開する。ワインなど酒類との関連販売で甘いものが苦手な辛党の支持を狙う。
八重洲の「東京おかしランド」では、有楽製菓が期間限定で「義理チョコショップ」を展開。「一目で義理と分かるチョコ」をセールストークに、東京駅限定の「黄金なブラックサンダー」を販売している。販売員の女性スタッフは「お客さまは20代後半から30代の女性が多い。女性客や修学旅行の学生に交って、男性客の自分買いもよく見かける」と話していた。