1690(元禄3)年創業の「山本山」(中央区日本橋2)と1699(元禄12)年創業の「にんべん」(日本橋室町2)が4月、共同開発商品「山本山×にんべん かけるシリーズ」の販売を始めた。
同シリーズの商品ラインアップは、「海苔鰹つゆ」「海苔野菜ドレ」「海苔鰹ふりかけ」「おやつ海苔 鰹ごま」など全6種類(以上810円)。
コラボ商品企画は、「山本山」の佐々木高信専務の呼び掛けに「にんべん」の高津克幸社長が応え、昨年6月から進めてきたという。
共に300年を超える歴史と技術を持つ両社らしく、それぞれ得意分野である「のり」と「かつお節」を吟味し、材料はすべて天然素材を使う。容器は「にんべん」、デザインは「山本山」が担当し、販売は両社の全国直営店で扱うほか、日本橋の食品卸「国分」や京橋の「明治屋」など地元企業も販路開拓に協力した。
佐々木専務は「よりどり2個セット(税別1500円)は、訪問時の『お持たせ』にちょうど良い価格帯とボリュームを意識した」と話す。「品質にこだわったものづくりが評価されたのか、大手量販店との商談も手応え上々。せっかくのシリーズなので、毎年ラインアップを充実させていきたい」と笑顔を見せる。
「つゆは、うどんや冷や奴、豚しゃぶなどにそのままかけてみてほしい。いつもの一品が、のりとかつおのうまみの効いた、ぜいたくな味わいになる。日本橋で培った、合わせて600年を超える両社の技術と歴史を味わってほしい」と自信を見せる。