東京駅近くの「田中八重洲画廊」(中央区八重洲1)で5月22日、日本橋で活動する画家・鹿島正子さんの個展が始まった。
八重洲さくら通りに面する同画廊には鹿島さんが5年前に開催した前回の個展以来、書きためてきた人物や花、風景画などの20号から100号までの油絵28点を展覧する。
小学生の時に「画家」として生きることを志したという鹿島さん。高校3年生の時に画家の木下孝則さんに師事し、1967(昭和42)年の多摩美術大学油絵学科卒業以来、約50年間、プロの画家として活動してきた。
日本橋の老舗の旦那衆や経営者などで構成する「日本橋倶楽部」では2001年から絵画やコーラスなどの創作活動の指導を行っているという鹿島さん。会場には生徒の旦那衆が駆け付けて師匠の作品に見入っていた。
「今回の展示のテーマは『自分』。人物や花、風景など好きなモチーフを通して『自分』を見つめ、表現している」と鹿島さん。「芸術は何歳からでも始められる。普段使わない右脳を使うのでよい脳トレにもなる。絵やコーラスで自分を表現する楽しさを知ってほしい」と話す。
開催時間は10時30分~19時(最終日は16時まで)。入場無料。5月28日まで。