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日本橋大伝馬町で「くされ市」 江戸から続く市を地域住民ら手作りで復活

新旧住民の手で復活した「くされ市」。家族連れなどで賑わう 写真提供:みうらじろうギャラリー

新旧住民の手で復活した「くされ市」。家族連れなどで賑わう 写真提供:みうらじろうギャラリー

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 日本橋大伝馬町えびす通りで5月27日、「日本橋くされ市」が開催された。主催は、べったら市地域振興会。

手作りイベントが新旧住民の交流の場に

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 江戸中期から続く「べったら市」の前身として、当時江戸の商業の中心だった大伝馬町周辺で開かれていた同市。祭壇への供え物を売る市が始まりで、「残り物やガラクタなどを売買する市」という意味もあるという。5回目となった今回も、道路を封鎖した「ブロックマーケット」として展開。最近増えつつある近隣のマンションからファミリー層など3000人を超える人出となった。

 開会式には矢田美英中央区長が駆け付けて「一時は7万人を割り込もうとしていた中央区の人口も16万人を超える勢いで増えており大変ありがたい。こうした新旧住民の交流の場は大切」とあいさつ。会場には新規住民代表として、200人を超える子育て中の父親で構成する「日本橋パパの会」や「日本けんだま協会」、針金アートを展開する「ワイアーアートワークショップ」などが出展。創業160年の仕出しの老舗「日本橋弁松総本店」(日本橋室町)や、日本橋六ノ部連合青年部「日八会」(日本橋1)など36企業・団体が参加した。

 「古くから続く老舗、移り住んできた新規住民、地域で努力している若き事業家の3者が、それぞれ強みを持ち寄って新たなコミュニティーができつつある。継続して続けることで大伝馬町の春のイベントとして育てていきたい」と同振興会会長の岩崎紳一郎さん。「若い世代の意見や提言を待っているので積極的に提案してほしい。来年は、開催エリアをさらに1ブロック延長できれば」とも。

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