真夏日が続く、東京、京橋の明治屋ホール(中央区京橋2、TEL 03-3271-1129)で7月18日、そうめん探求イベント「年中楽しむ『ごち☆そうめん』」が開催された。
夏の味覚「そうめん」と同社が販売する「おいしい缶詰」とのコラボ企画で、3回目となる今回は、東中野でそうめん専門店「阿波や壱兆(いっちょう)」を経営するおかみ田中嘉織さんが出身地徳島の特産品「半田そうめん」に、めんつゆと豆乳の合わせだしと同缶詰シリーズを使った「国産真いわしの卯の花豆乳そうめん」などの創作メニューを披露した。
ステージでは実家が奈良県桜井市で製麺業を営んでいるというそうめん研究家ソーメン二郎さんと、缶詰博士の黒川勇人さんが登壇し、1200年の歴史を持つそうめんと缶詰とのマリアージュを熱くトーク。会場には事前応募のそうめんファン33人が駆け付けて2人の話を熱心に聴きながら田中さんの創作そうめんやオリーブオイル、ごま油の2種類の油で延ばした手延べそうめんを食べ比べていた。
最近、「そうめんをザルに盛るか、氷水に入れて泳がすか」という議論で、ネットニュースで話題を呼んでいる二郎さん。昨年出版した「ソーメン二郎の簡単! 極旨! そうめんレシピ」も好評で、テレビやラジオに引っ張りだこだという。
「おいしいそうめんはゆで方、洗い方、冷やし方が大切。そうめん1把につき、水2リットルで時間は2分。ゆで汁に1個梅干しを入れると、麺にコシがつきおいしく仕上がる。ゆで上がった麺は流水でよく洗って油を落とし、氷水で冷やしてすぐに水きりしてザルに盛るのがおいしく食べるコツ」と二郎さん。「最近は安い『機械麺』が出回り、職人が丹精込めて作った『手延べ』そうめんの売れ行きが落ちている。このままいくと手延べの技術が途絶えてしまう。決して高いものではないので機械ものと手延べを食べ比べて本物のそうめんの味を知ってほしい。少しの値段の違いで、大きな味の違いが解るはず」と、そうめん愛を熱く語っていた。