日本橋の老舗「山本海苔(のり)店」(中央区日本橋室町1、TEL 03-3241-0261)で8月22日、夏野菜とスタミナ食材を使った「夏バテ防止!スタミナロング海苔巻きワークショップ」が行われた。
1849年創業の山本海苔店は、日本橋が魚河岸でにぎわっていた頃から続くのりの老舗。毎夏、近隣の主婦や夏休みの子どもたちを対象に、のりの魅力を楽しむワークショップや料理教室を企画している。
会場には料理好きの女性や親子連れ25人が集まり、社員が講義するのりの歴史や栄養講座を聴講。スタッフによるデモンストレーションでは金箔(きんぱく)のりにうなぎや卵を入れ、うなぎのタレご飯で包んだ豪華な巻き作りに見入っていた。
メインイベントの豚バラ肉や卵焼きを使った6メートルの「スタミナロングのり巻き」作りは、参加者全員が共同作業で挑戦。声を掛け合って、息を合わせて一斉にのりを巻いた瞬間には、大きな歓声が沸き上がっていた。
「最近、自宅でのり巻きを作る家庭が減っているので、のり巻き作りのイベントを企画した。せっかく作るなら思い出になるよう、スタミナ具材を使った6メートルのロングのり巻きに挑戦してもらった」と専務の山本貴大さん。「のりは日本の食生文化に切っても切れない食材で、葉酸やビタミン、ミネラル類を大量に含む天然の健康食品でもある。おいしくて体に良い日本ののりを味わってほしい」と話していた。