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日本橋、山本海苔店で「新のり」解禁 初摘みの味食卓に

「初摘みの『新のり』は香り高く口どけが良い」と同店専務取締役の山本貴大さん

「初摘みの『新のり』は香り高く口どけが良い」と同店専務取締役の山本貴大さん

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 日本橋の老舗「山本海苔店」(中央区日本橋室町1 TEL 03-3241-0261)で12月1日、今年の「新のり」の販売が始まった。

一番摘みの「新のり」が旬で柔らかく最もおいしいとされている

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 のりは毎年11月下旬~12月上旬に収穫が始まるが、各産地で最初に摘まれたのりを「一番摘み」(初摘み)と呼んでいる。一度摘み取ると下についている小さな海苔芽が伸び始めて「二番摘み」となり一番摘みよりも硬く、採取回数を重ねるごとにその硬さが増すが、のり巻やおむすび用など用途により使い分けるという。タネ付けから摘採まで30日ほどの若いのりの葉体を摘み採る一番摘みの「新のり」が、旬で柔らかく最もおいしいとされており、毎年自然環境によって異なるが、のり業界では11月下旬から12月に順次新海苔の販売を開始している。

 1849(嘉永2)年創業の「山本海苔店」は、日本橋が魚河岸でにぎわっていたころから続くのりの老舗で、「味付けのり」も同店が発祥だという。贈答品の比率の高い同店では、歳暮期に向けたこの時期に「新のり」を大量に取りそろえる。

 同店専務取締役の山本貴大さんは「弁当やおにぎり、そばやすしなど、のりは日本の食生文化に切っても切れない食材。造血ビタミンとも呼ばれる葉酸やビタミンB12、ミネラル類を大量に含む天然の健康食品でもある。特に『新のり』は香り高く口どけが良い。おいしくて体にいい今年の初物『のりヌーボ』を、ぜひ味わってほしい」と呼び掛ける。

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