JR東京駅日本橋口の「ジョブハブスクエア」(千代田区大手町2)で8月31日、2カ月間のインターンシップを終えた外国籍学生たちによるファイナルプレゼンテーションが開催された。主催はパソナグループ。
同グループが推進する「パソナ国際交流プログラム」の一環。1988年から外国籍の大学生・院生を対象に、日本企業でインターンシップを行うことで、国際相互理解の促進とグローバル人材の育成を目指してきた。これまでの受け入れ企業は130社にのぼり、463人の学生が参加してきたという。
31回目となる今回は、米国、中国、香港、台湾、インドネシア、ベトナム、インドに加え、韓国、マレーシアからも初めて学生が来日。8カ国・地域から19人の学生が参加し、16社の企業でインターンシップを行った。学生の中には2カ月間の滞在中、受け入れ先企業でビジネス研修を行う傍ら、全国を旅行し文化交流を深めるメンバーもいた。
プログラムの中間イベントとして、学生たちは日本橋のかつお節の老舗「八木長」の西山社長の指導で、「かつお節削り体験」やだしを使ったみそ汁やおにぎり作り体験に挑戦。パソナスタッフによる「たこ焼き」や「焼きそば」などの屋台メニューも体験し日本の食文化を楽しんだ。
子どものころから日本のアニメが大好きで、日本語もアニメで覚えたというアメリカ出身のリタ・ディングさんは「来日したらぜひ行ってみたかった秋葉原を探検した。アニメ文化の中心はは秋葉原だけだと思っていたが、池袋などにもアニメ文化が根付いており、憧れの『コミケ』にも参加できていい思い出になった」と笑顔を見せる。
ファイナルプレゼンテーションでは、各企業でのビジネス経験や日本での文化体験を学生たちが熱くスピーチ。中国から来たインターン生、王 林(オウ リン)さんは同グループの淡路島での地方創生事業を中国へPRする活動に取り組み、結果として中国のブログサイトで累計11万人の閲覧者を獲得。成果を発表した。
学生たちは8月31日、すべてのプログラムを終えて9月1日、帰国した。