日本橋人形町のバー「MAP」がオープンして2か月がたった。
酒と地図の店として8月21日にオープンした同店。甘酒横丁と大門通りの交差点近くに立地する。青山のバー「R40」で長年、店長を務めていたという店主の塚田一憲さんは「自宅がある両国に近く、下町の情緒を残しながら洗練された客層が見込める人形町に狙いを定めて物件を探していた」と話す。
店名の「MAP」は、地図が好きで大学でも地理学を学んだという塚田さんが独立に当たり「人生の挑戦の道しるべ」として、地図への思いを込め名付けたという。店内には各所に地図を掲出する。席数は2階カウンター席、6席。3階個室(8席)は貸し切り利用にも対応する。
周辺は江戸時代初期には遊郭の「吉原」があった場所で、芝居小屋や人形浄瑠璃小屋なども立ち並ぶ歓楽街として知られてきた。昔からの商店や住民も多く、商店会や町会活動も盛んに行われている。
塚田さんは「町会関係の寄り合いの帰りに寄ったという方も多い。地元のお客さまがふらりと入って、さらっと飲んで粋に帰る。期待していた大人の客が多い。自分も早く街に溶け込んで街のにぎわいづくりに貢献したい」と話す。
営業時間は17時~翌2時。