日本橋大伝馬町の、アートギャラリー「REIJINSHA GALLERY」で11月16日、「藤沢レオ展 ―静かな日―」がスタートした。
作家の藤沢レオさんは苫小牧を拠点に彫刻、金工などの技術を駆使して幅広いジャンルで制作を行なう現代アーティスト。東京では3回目となる今回の作品展。会場では日常の静かな風景を細い鉄棒だけで表現した鉄線彫刻作品を新作も含めて28点展示する。
鉄線を曲げて作り出すシンプルなフォルムの壁掛け型の作品は見る角度により、さまざまな表情を生み出し、光線の角度により生まれる影は作品に柔らかなアクセントを与える。
藤沢さんは「パッと見た時の面白さ、影と実像の不思議さ、それらを引き金に見る人自身の記憶や生命へと思いを巡らせてほしい」と話す。
同ギャラリー代表の野口和男さんは「少し視点を変えるとそこに人の気配が感じられる。その意図的な余白から思いを巡らせば、不可視であった空気や時間までもが見えてきて、われわれには多様な視点と『心が持つ視力』があったことに気付かせてくれる。そんな感覚を、ぜひ会場で体験してほしい」と来場を呼び掛ける。
営業時間は12時~19時(最終日17時まで)。入場無料。日曜・祝日・月曜日定休。11月30日まで。