日本橋本町の「あじさい通り」で、オカメザクラが見ごろを迎えている。
オカメザクラは淡い紅色をした早咲きの桜。2006年に同通りに26本が植えられ、現在は植樹を本町4丁目まで延長し約700メートルのサクラ並木が続く。
「あじさい通り」は「コレド室町」東側にある静かな裏通り。日中、人通りはまばらだが街頭では一足早い春の訪れに、昼食帰りのサラリーマンやOLが満開のオカメザクラにスマートフォンを向けていた。
3月に入り寒暖の差が激しい日が続いたが、今年は例年よりも早めの開花となった。「毎年、なぜかうちの店先の桜が一番先に開花する。今年は先週末に、つぼみがほころび始め、数日前には満開になっていた」と、同通りに面した京菓子・京つくだ煮店「永楽屋」の田邊隼人店長。
「今年も桜が咲いている間は、お客さまに桜茶と京干菓子をお振舞いしているので、気軽に立ち寄ってほしい」と話していた。