日本橋で現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催予定イベントの中止が相次いでいる。
3月21日に予定していた朝活イベント「アサゲ・ニホンバシ」もそのうちの一つ。「働く場所を第2の地元に」をコンセプトに、日本橋エリアで働くOLやサラリーマン、老舗旦那衆などで組織するNPO法人「日本橋フレンド」(中央区日本橋室町1)が2012(平成24)年1月以来毎月1回開催してきた。
毎回、100人を超す参加者でにぎわってきた同イベントだが今回は、開催を見合わせることになった。「日本各地で感染者が発表されている現状を鑑みると、残念だがやむを得ない判断。 来月以降、開催できるよう、状況が好転する事を願うばかり」と同NPOメンバーで大伝馬町郵便局長の星和男さん。「今回から新しい会場で心機一転、頑張ろうというタイミングだったが、とても残念」と肩を落とす。
1月末に4月18日の開催を告知していた、人形町発祥の日本酒利き酒イベント「日本橋日本酒利き歩き」も早々と中止を決めた。前回、7000人を超す参加者でにぎわい、参加飲食店60店、協力スポット21か所、参加蔵数も66蔵を数えた国内有数の日本酒イベントだったが、今回は安全を優先して中止にした。
同イベントは、もともと人形町の高級料亭「きく家はなれ」(日本橋人形町1)で、複数の蔵元を集めて行われてきた趣味の利き酒会が母体。2014年から大型街歩きイベントとしてバージョンアップして開催してきた。毎回参加してきたという人形町勤務の会社員は「今年も楽しみにしてきたので本当に残念。ウイルス騒動がいつ頃収まるのかは分からないが、今年の秋にはぜひ再開してほしい」と話す。