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京橋に期間限定あんみつカフェ 本わらび餅や新そばなど国産素材の魅力発信

「ネットもテレビもない江戸時代は、茶屋の看板娘が言わば街のアイドル。自分も現代の茶屋の看板娘になって、京橋を盛り上げたい」と話すあんみつ店長

「ネットもテレビもない江戸時代は、茶屋の看板娘が言わば街のアイドル。自分も現代の茶屋の看板娘になって、京橋を盛り上げたい」と話すあんみつ店長

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 中央通り、京橋駅近くの三栄ビル1階に期間限定出店のあんみつカフェ「あまから茶屋」(中央区京橋)がオープンして1カ月がたった。

神津島産テングサや国産本わらび粉など徹底的に素材にこだわる

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 同店の仲野店長が同ビルの空き物件を見て一目ぼれし、ビル管理会社に直接交渉して出店にこぎ着けたという同店。店舗面積は約40坪、席数は24席で、中央通りに面したガラス張りの明るい店内では国産素材にこだわったあまからメニューを提供する。

 食事メニューは、神津島産テングサ100%の寒天と北海道産あずきを使った看板メニューの「白玉あんみつ栗きんとん」、国産本わらび粉を使った「どろろん本わらび餅」(共にドリンク付きで1,300円)などの茶屋メニューのほか、太さ1.9ミリのパスタを使った「昭和ナポリタンスパゲッティー」(1,200円)、深谷産山芋をすりおろした「山かけとろろ定食」(800円)などを用意。茶道速水流関東申次(もうしつぎ)でもある中野さんが奈良から取り寄せた「ごろごろ水」で点てる抹茶(追加価格300円)も用意する。

 店頭では産地から直接仕入れた野菜を販売するミニマルシェも展開。オフィス街で野菜を販売する店が少ない中、近隣に住む住民が散歩のついでに買っていくという。

 仲野さんは「江戸時代、東海道を行き来した旅人は、日本橋を出て最初の茶屋でわらび餅を食べ、中間地点の掛川日坂宿や最終地点の三条大橋近くの『文の助茶屋』でもわらび餅を楽しんだと聞いている。醍醐天皇が従五位の位を授け『岡大夫』の名で親しまれているわらび餅の、本物の味を楽しんでほしい」と話す。

「東京に住むなら絶対日本橋と思い、近くに転居してきてこの店に出合った。大好きな歌川広重の住居跡が近いというのも気に入っている」と仲野さん。「この京橋の地から日本の食材の本物の味と魅力を発信したい。今週から出している栃木産のそばは、まだ花が咲いているうちに刈り取った青みがかったそばの実を使っている。若々しい生命のいぶきを楽しんでほしい」とも。

 営業時間は11時~18時。日曜定休、4月14日まで。

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