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東日本橋で保護ネコ譲渡会 熱海土砂崩れで被災した猫など全国から紹介

会場では全国から集められた約50頭の保護猫たちが新しい家族を待っている

会場では全国から集められた約50頭の保護猫たちが新しい家族を待っている

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 東日本橋の中央区産業会館で12月12日、地域で保護されたネコを里親希望者に紹介する「ねこちゃんの譲渡会」が行われた。主催は「ねこさんまい」。

沖縄や山梨、熱海など地方で保護された猫を紹介

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 全国で猫の保護活動を続ける同団体は、避妊去勢手術がされていない「飼い主のいない猫」に手術を行い、地域に戻す「地域猫活動(TNR)」を行う個人ボランティアの集まりで、活動を通して保護が必要と思われる猫の新しい家族探しも行っている。「保護が必要と思われる猫」は、病気・けが・子猫・捨て猫など。環境省統計資料によると、2020(令和2)年度における保護猫の殺処分数は1万9705頭、うち子猫は1万3,030頭と殺処分される猫の66%が子猫となっている。

 参加者の一人で、熱海で猫の保護・譲渡活動に携わるNPO法人「くすのき」(熱海市咲見町)代表理事の那須みかさんは「これまで2800頭を超える猫たちの里親探しをしてきたが、里親募集は個人で行っても限界があり、より多くの里親候補を集め、出会いの機会を増やすため、毎月2回、東日本橋で共同譲渡会を開催している」と話す。

 「気がかりなのは、緊急事態宣言解除になってから急に来場者の数が減ってきていること」と那須さん。「年明けから熱海の土砂災害で保護した猫たちの里親探しも始まる。予約は不要なので一人でも多くの方に来場していただき、保護したネコたちの里親候補になっていただきたい」と来場を呼び掛ける。

 譲渡に際して里親候補には生活環境や年齢などの制約条件があり、蚤取りや検便、ウイルス検査、ワクチン代、など立替費用や運送費等で構成する譲渡金が必要となる。

 開催時間は11時~16時。入場無料。次回開催は12月26日。1月以降のスケジュールはホームページで案内している。

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