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京橋の文房具店で「切子」カット体験 工芸士が直接手ほどき

会場を提供した文具店「モリイチ」の森大輔社長と切子カットの指導に当たる工芸士の斎藤久志さん

会場を提供した文具店「モリイチ」の森大輔社長と切子カットの指導に当たる工芸士の斎藤久志さん

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 京橋の文具店「モリイチ京橋店」(中央区京橋1、TEL 03-3281-3228)で7月3日、切子細工をテーマにしたイベント「工房彩々の世界」が始まった。

工芸士が直接手ほどきする切子細工のワークショップ 

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 切子細工は日本橋発祥の伝統工芸。工芸士・斉藤久志さんによると1834(天保5)年、日本橋大伝馬町でビードロ問屋を営んでいた加賀谷久兵衛が金剛砂を使ってガラスの表面に細工を施したのが始まりだという。

 その技術が薩摩に渡り藩指導のもと、色彩豊かな「薩摩切子」が誕生。薩英戦争・西南戦争で薩摩切子が一時断絶して薩摩切子の職人も江戸に渡り、薩摩の色かぶせの技術が江戸の切子職人に浸透。1881(明治14)年、お雇い外国人としてイギリスのカットグラス技師エマヌエル・ホープトマンが招聘(しょうへい)され、その技術が江戸の切子細工の技術と融合し、現在の形になったという。

 斉藤さんはもともと空調関係の技師として長くサラリーマン生活を続けていたが2000(平成12)年、切子細工に出合い切子職人の世界に入ったという。普段は練馬区内の「工房彩々」で切子教室を開いている斎藤さん。

 期間中、切子作品の展示販売と、斉藤さんが自ら切子のカットを直接指導するワークショップも行う。ワークショップでは会場に持ち込んだ研磨機を使って、斉藤さんの指導でペーパーウエートの切り出しに挑戦する。

 「私の場合、良い師匠に出会い丁寧に教えて頂いた。せっかくの伝統工芸も技術を伝え続ける人がいないと絶えてしまう。より多くの人たちに切子細工の魅力を伝えていきたい。作業は安全で簡単なので気軽にチャレンジしてほしい」と呼びかける。

 所要時間は30分。火曜・木曜の13時~16時、土曜の13時~15時に開催する。料金は2,000円で、対象は中学生以上。要事前予約。今月22日まで。

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