三重県産品をPRするイベント「座・みえOKAMI FESTA オカミフェスタ 2023」が7月8日・9日、三重県文化情報発信拠点「三重テラス」(中央区日本橋室町2)の2階イベントスペースで開催された。
三重県内で会社を経営する女性が自治体の支援なしに、勝手に地元を応援する企画として2018(平成30)年以来開催してきたという同イベント。今回は「OKAMIだからわかる大人の伊勢の魅力」をテーマに開催した。
女性経営者は、創業1684(貞享元)年の「ミエマン醤油(表外漢字、読みかな必要)醸造元 西村商店」の西村真美さんと伊勢神宮御用達のかつお節店「山藤」の山本久美さん、カレー製造販売の日印食品開発の金森祐子さん、あられ店「野田米菓」の野田恵子さん、三重県の真珠業「FORSELLER」の辻本恵子さんの5人。「OKAMI(オカミ)」として、自ら開発した商品を持ち寄った。
西村商店は300年以上にわたり味と製法が同じという「たまりしょうゆ」をベースにした「伊勢うどんたれ」や「伊勢古里屋の伊勢うどん」セットを販売。山藤は「花かつお」に加え干物に加工されることが少なかった高級魚を干物にした「焼き串ひもの」を出品した。日印食品開発は化学調味料や保存料無添加でグルテンフリーのカレー「マハラジャのだいどころ」を、野田米菓は「黒こしょうあられ」「ごぼうあられ」を、それぞれ展示販売した。
辻本さんは真珠アクセサリーのリメーク・手入れ相談を受け付けた。「伊勢うどん大使」の石原壮一郎さんによるトークイベントも開催。当日は、500円で全ての試食が楽しめるチケットを目当てに、日本橋で買い物を楽しむ親子連れや観光客などが来場した。
「国内外で開催されてきた三重県フェアで出会い、意気投合した5人の『OKAMI』が三重県を勝手に応援しようと開催してきた。知り合った頃は、経営者は1人だけだったが、そのうち、いろいろあって全員が経営者になってしまった」と西村さん。「どの商品も三重の地域産品を女性の視点で開発している。『三越』や『にんべん』『小津和紙』など創業者が伊勢出身の老舗も多い日本橋で、三重の魅力を少しでも多くの人に発信していきたい」と話す。