
「大手町・丸の内・有楽町 夏祭り 2025」のオープニングイベントが7月25日、皇居と東京駅をつなぐ行幸通り(千代田区丸の内1)で開催された。主催は三菱地所と大丸有エリアマネジメント協会。
2005(平成17)年の初開催以来20回目を迎える同イベント。約190メートルの行幸通りには今年も高さ約5メートルの祭櫓(やぐら)が登場。会社帰りのワーカーや観光客が集まり、夏の風物詩を楽しんでいた。
開幕初日には、環境大臣の浅尾慶一郎さん、東京都副知事の栗岡祥一さん、千代田区長の樋口高顕さんら来賓が登壇。事前受付した一般参加者とともに、皇居側と東京駅側に分かれて恒例の「100人打ち水」を実施した。使用したのは、丸の内エリアの飲食店から出る廃水を濾過した中水。持続可能な涼の演出として毎年注目を集めている。
浅尾環境大臣はあいさつの中で「江戸時代に始まった文化は数々あるが『打ち水』もそのひとつ。暮らしの中で『涼』を楽しむ江戸の庶民の知恵を未来に伝えたい」と語り、都内各所で整備が進む「クーリングシェルター」についても紹介した。
会場には地元人気店のキッチンカーが出店し、イベント限定メニューを提供。「鮨 大手門」の「マグロと牛しぐれ丼」や「鰻の太巻き」、「岡山県産白桃のかき氷」「肉巻きおにぎり」など、各地のご当地グルメが並んだ。
夜には「丸の内盆踊り」が行われ、「丸の内音頭」「明正音頭」といった地域の音頭や東京の定番曲のほか、J-POP「チャンカパーナ」に合わせた盆踊りも披露。お祭りDJのDUKE☆TOMONOさんが進行する「DJ J-POPタイム」では、踊りの合間も音楽で盛り上がりを見せていた。
丸の内に勤めているという女性2人連れは「普段は整然としている『丸の内一丁目一番地』が様変わりして楽しい。職場の近くでこんなにしっかりとしたお祭りがあって、こんなに賑わっていると知らず驚いた」と話していた。