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「浜町盆踊り大会」完全復活 4年ぶりの「100人やぐら」盛況

中央区民になじみの「これがお江戸の盆ダンス」や、ご当地盆踊りソング「浜町音頭」に合わせて踊る地元住民

中央区民になじみの「これがお江戸の盆ダンス」や、ご当地盆踊りソング「浜町音頭」に合わせて踊る地元住民

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「第33回中央区大江戸まつり盆おどり大会」が8月25日・26日、浜町公園(中央区日本橋浜町2)で開催された。主催は中央区。

4年ぶりの「100人やぐら」を中心に広がる踊りの輪

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 徳川400年に当たる1990(平成2)年に、中央区の文化・伝統の継承のためにはじまった同イベント。日本橋に夏の終わりを告げる風物詩として中央区民に親しまれている。昨年は規模を縮小しての開催だったため、今回がコロナ禍を経て初の完全復活となる。中央区区民部の地域振興課長の平川康行さんによると、盆踊りのみのイベントとしての集客は都内最大規模という。

 初日は、まだ日の高い16時30分に最初のプログラム「日本の民謡」が始まった。公園中央に設置したやぐら舞台では、これまで飛沫(ひまつ)感染防止のため中止となっていた生歌歌唱を、中央区ゆかりの民謡歌手藤山進さんや福田昭三さんが披露した。17時30分には、中央区太鼓連盟による「開幕太鼓」で盆踊り開幕が告げられた。

 日が落ちるにつれ、ちょうちんの明かりや祭りばやしに呼ばれて盆踊り会場に向かう人の足が増えた。中央区地域振興課発表による2日間の来場者数は昨年の6万7000人を上回る約7万3000人だった。参加者は歌唱や太鼓に合わせ、幾重にも連なった輪の中で思い思いに踊りを楽しんでいた。飛び入りでやぐらに上がって踊った小学生の男の子は「初めてだったけど緊張しなかった。楽しかった」と息をはずませていた。

 2日間にわたるイベントには、地元町内会の協力による屋台のほか、区内各種団体による「大江戸縁日コーナー」、中央区友好都市・山形県東根市による「特産品販売コーナー」が設置された。甘酒横丁から浜町公園までを練り歩くオープニングパレードは休止となったが、町会が仕切る屋台は例年通りの規模で復活し、スタート間際からそれぞれ長蛇の列ができていた。

 新川二丁目越一町会の副会長で青年部長の尾形信也さんは「昨年は各地の盆踊りの開催が減少していたため、浜町に他区からの踊り手たちが集まって人であふれかえっていた。今年は今まで通りの『浜町盆おどり』が戻ってくる。夏の最後のイベントとしてかなり気合が入っている」と話す。

 平川さんは「盆踊りは見よう見まねで踊るもの。金曜は近隣の就労者が会社帰りに、土曜はご近所の家族連れが多いようだ。4年ぶりにマスクがない開催で皆さんの笑顔が見られるのがうれしい」と話していた。

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