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日本橋三越で「塩二郎」完全天日塩イベント 塩むすび定食やかき氷など提供

(左から)「おたべごろ」メンバーと町田美紀さん(右)

(左から)「おたべごろ」メンバーと町田美紀さん(右)

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 ポップアップイベント「塩とメシ 塩二郎」が8月20日、三越日本橋本店本館(中央区日本橋室町)地下1階フードコレクション内イートインブースで始まった。主催は、「VISIONECT」(高知市)、移動型セレクトショップ「おたべごろ」(同)。

「田野屋塩二郎」の完全天日塩を味わう

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 「田野屋塩二郎」が製塩した「完全天日塩」を使ったメニューを提供する同イベント。「VISIONECT」社長の町田美紀さんは2011(平成23)年、東京から高知にUターンし、地方創生プロジェクトを立ち上げた。未経験から飲食店や民泊を運営し、古民家を改修したキッチンスタジオの活用などに取り組んできた。現在は高知の小規模事業者支援事業を展開している。

 「おたべごろ」は、同社が運営する移動型セレクトショップで、全国の百貨店やイベントを巡り、生産者の思いを都市の消費者に届けるプロジェクト。参加メンバーは飲食業者に限らず、子育てや副業でフルタイム勤務が難しい人、「どうしても手伝いたい」と就業後の2時間だけ働く人などさまざま。今回のイベントでは、「蕎麦割烹『こうもと』」(港区)の料理長がキッチンを担当した。町田さんは「関わり方は自由。運営はプロがやればよい。耕して種をまいて14年、やっと芽が出てきた。時代も整ってきたと感じる」と話す。

 6月に同フロアで開いた高知のフードフェア「こじゃんと りぐった うまいもん」で、「おたべごろ」が通常の3倍を売り上げたことから、今回の開催につながった。

 塩職人の田野屋塩二郎さんも東京から高知県田野町へ移住し、黒潮町の塩づくり名人・吉田猛さんの下で修業を積んだ後、田野町に製塩所を構えた。「完全天日塩」は満月の日にくみ上げた海水だけを使い、火を使わずに3カ月以上かけて製塩する。町田さんによると、大量生産は不可能で、市場流通はほとんどなく、9割がオーダーメードだという。夏場は70度に達する塩田で30分から1時間おきに塩をかき混ぜ、味を指先で調整する職人技は再現が難しいという。

 提供メニューは「塩むすび」を主役にしたセット定食「プレミアム塩むすび膳」。須崎市直送の「鯛の胡麻よごし」(1,890円)、「土佐の漬けカツオ」(1,990円、)「カツオの藁焼きレアカツ」(2,390円)の3種類を用意する。白米のおむすびに2種類の塩を添えて提供し、付け合わせの鶏節「木鶏~MOKKEI~」のだしで茶漬けにもできる。

 かき氷は「廚 菓子 くろぎ」の立ち上げを手がけたフードプロデューサーの清藤亮佑さんが監修する。「塩二郎の塩ミルク」(1,100円)は隠し味にチーズを加えた自家製ミルクに、塩二郎の「抹茶塩」や「完全天日塩」を合わせて楽しむ。「土佐文旦」を使った「塩二郎の塩ミルク『土佐文旦』」(1,550円)も用意する。かき氷購入者限定で「プレミアム塩むすび(2個)」(700円)も用意する。

 女性客の一人は「おいしくて毎日来ようかと思うくらい。期間中に他のメニューも試したい」と話す。別の女性客は「夫が土佐の出身なので気になった。塩がとてもおいしくて驚いたが、魚も野菜もご飯もすべておいしくて元気が出た」と話していた。

 営業時間は10時~19時(最終日は18時30分まで)。8月26日まで。

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