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日本橋で映画「ひかりの国のおはなし」上映&講演会 公開10周年記念で

会場には満員となる50人の観客が駆け付けた(写真提供=熊猫堂 )

会場には満員となる50人の観客が駆け付けた(写真提供=熊猫堂 )

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 ドキュメンタリー映画「ひかりの国のおはなし ~あの世の学校からのメッセージ~」の公開10周年を記念した上映会と講演会が9月6日、日本橋丹生(にう)ビル(中央区日本橋2)で開催された。主催は映画制作・配給会社「熊猫堂」(港区)。

本編上映後の「おはなし会」では撮影当時のエピソードを披露

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 心理カウンセラーで「語り部(べ)」の「どいしゅう」さんが、中学2年生の夜に体験した「あの世=ひかりの国」での出来事を基に制作した同映画。この世に生まれることのなかった妹「ひろみ」さんに導かれ、死後の世界を旅した体験を通して受け取った「見たこと、聴いたこと、感じたことを戻ったら伝えなさい」というメッセージを、映像を通して語る。撮影・編集・監督は映像作家の荻久保則男さん、語りは「どいしゅう」さんが担当した。

 2015(平成27)年の公開以降、同映画は東京の「アップリンク渋谷」や「ユジク阿佐ヶ谷」、大阪の「シアターセブン」、長野の「シネマポイント」など全国5館の映画館で上映されたほか、37都道府県で自主上映会が計334回開かれた。動画配信サービス「vimeo」を通じてアメリカ、カナダ、ドイツなど17カ国に配信され、延べ7500人以上が視聴。2025年3月には「インド・ピカソ国際映画祭」に入選するなど海外でも評価を得ている 。

 記念上映会では、冒頭に荻久保監督とどいしゅうさんがあいさつし、本編上映の後に講演会「おはなし会」が行われた。2人は撮影当時のエピソードや制作背景、作品に込めた思いを語った。涙を流しながら映像に見入る観客も多く、会場は終始熱気に包まれていた。上映後、観客から感想や質問が寄せられ、最後に記念撮影を行って閉会した。参加者には10周年を記念したポストカードと映画パンフレットが配布された 。

 参加者の一人で都内在住の男性は「今回初めて鑑賞した。この話をより多くの人が知ることが世界平和の近道だと感じた。微力ながらお手伝いできればうれしい」と話す。

 どいしゅうさんは「命の選択や魂の記憶といったテーマは多くの人の心に響き続けてきた。『自分の喜びを生きる』ことの大切さを再確認する時間となり、たくさんの感動の声をいただいた。この10年の歩みは見る人の人生に静かに寄り添い続けてきた証しであり、本当に感謝している」と振り返る。

 荻久保さんは「14歳で彼の人生は彼自身のものではなくなった。『あの世からのメッセージ』を伝えることが彼の使命となり、その語りを映像に残すことで人類の精神的進化に貢献したいと思った。これまでに7500人が鑑賞したが、今後は1万人以上に届けたい。流産や死産を経験した方や大切な人を亡くした方々へのグリーフケアにも役立つ作品なので、多くの人に見てもらいたい」と話す。

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