
「老舗フェスティバル2025 by agataJapan」が10月11日、日本橋の福徳の森、仲通り周辺(中央区日本橋室町2)で開催される。主催はECサイト「老舗通販.net」を運営する「スターマーク」(渋谷区)。
10月20日の「老舗の日」にちなんで、日本が世界に誇る老舗の伝統技術や文化に触れ楽しむことを目的に企画した同イベント。開催4回目を迎える今年は「文化の交差点づくり」をテーマに、日本各地の匠の技と伝統文化を今に伝える「老舗企業」や、特産品の認知拡大と購買を含む体験のきっかけ作りを行う。
「老舗サミット」と題してセミナーやワークショップを充実させ、「老舗・ご当地セミナー」を16講座、「ワークショップ」を8講座を行うほか、全国各地から老舗など約150団体が出店する「老舗・ご当地マルシェ」を行う。老舗同士のコラボレーション「有田焼窯『アリタポーセリンラボ」と江戸時代創業の和菓子店『榮太樓總本鋪』」では、「アリタポーセリンラボ」(佐賀県有田市)が手がける磁器に榮太樓總本鋪のあめを詰めた商品を新たに開発。伝統文化を感じながら長く使える器で環境面にも配慮する。
「本格 江戸前鮨と剣菱の粋な組み合わせを楽しむ」と題したセミナーでは、大森海岸にある江戸前鮨店「松乃鮨」と清酒「剣菱」のペアリングを楽しむ。ほかにも、「100年企業のご当主・地域のリーダーに学ぶ/老舗・ご当地カンファレンス2025」、「獺祭の進化~日本で一番失敗している酒蔵の挑戦 ・北國街道から日本橋へ~美味(おい)しさと粧(よそお)い~」、「情報過多の心をリセットする瞑想(めいそう)法 ・蔦屋重三郎の頃の江戸の食文化」など各種セミナーが予定する。
ワークショップでは、手描き江戸ちょうちんや、篆刻(てんこく)、帯留め、水引細工の制作など伝統技術が体験できる。熟練の職人による指導で初心者や子どもも安心して参加できるという。京都「両足院」(京都市東山区)副住職の伊藤東凌さんによる坐禅ワークショップも行う。
福徳の森「CROSS CULTUREステージ」では伝統と現代の文化の交差点づくりをテーマに多彩なアーティストが出演。このほか酒蔵「獺祭(だっさい)」が出店し、アメリカ生まれの数量限定販売商品「獺祭Blue」を販売する。
フェスティバル総合プロデューサーで「スターマーク」社長の林正勝さんは、「『日本のよい物を世界へ、世界のよい物を日本へ、伝統のよい物を現代へ、現代のよい物を伝統へ』のビジョンに基づいて日本を元気にしようと、福徳の森・コレド室町の周辺で今年も文化の交差点づくりをさせていく」と意気込む。
開催時間11日1時~19時(予定、老舗・ご当地セミナーのみ9時開催)。一部イベント参加には事前購入チケットが必要。チケットは「老舗通販.net」で販売する。