食べる 見る・遊ぶ

堀留町の鉄道居酒屋「キハ」が19周年 節目祝い、鉄道ファン集まる

19周年を迎えた鉄道居酒屋「キハ」助役(店長)の二上登さん

19周年を迎えた鉄道居酒屋「キハ」助役(店長)の二上登さん

  • 2

  •  

 鉄道居酒屋「キハ」(中央区日本橋堀留町1)が12月6日、オープン19周年記念パーティーを開いた。

「隠れ名所」の節目祝い常連客集まる

[広告]

 2006(平成18)年12月6日にオープンした同店。店名の「キハ」は、全国の鉄道ファンにはおなじみの形式記号で、「キ」(気動車)+「ハ」(普通車)の組み合わせで、ディーゼルエンジンで自走する普通車両を表す。店内には鉄道会社から譲り受けた鉄道車両の部品や備品を並べ、車掌アナウンスや走行音を流すなど、本物の雰囲気を再現している。カウンターにはつり革や信号灯を設け、訪れた客が列車旅気分で酒を楽しめるユニークな空間となっている。

 店主の二上登さんの前職はデザイナー。開店当時、共同経営者が急に離れてしまい、一人で運営することになったという。「ひとりで居酒屋経営を始めるに当たり、オペレーションの楽な『カップ酒と缶詰の店』を作ろうと思ったところから発想が広がった」と話す。「鉄道ファンではなかったが、自分なりに強みを出すには、テーマを持つことが大事だと思った。気づいたら『鉄道居酒屋』行き着き自ら『助役』を名乗った」とも。

 店内のデザインは二上さんが手がけた。座席や照明、案内板に至るまで細部にこだわり、「鉄道ファンが思わずニヤリとする演出」を施したという。開店から19年、同店は鉄道ファンだけでなく、近隣の会社員や日本橋の飲食関係者にも愛される存在になった。

 19周年記念パーティーには、開店当初から通う常連客や「元乗務員」と称する常連グループなど約50人が集まり、鉄道談義とともに19年の節目を祝った。壁面にはこれまでのイベント写真や初代メニュー表を飾り、二上さんが「お客さまのおかげでここまで来られた」と感謝を述べると、客席から大きな拍手が起こった。

 「堀留地区の新参者の飲食店としては最古参になってきた気がする」と二上さん。「日本橋の隠れた名所として19年やってきたが、そろそろ表舞台にも出てみたい。これからも日本橋で『旅の途中にあるような居酒屋』として、皆さんに寄り道してもらえたら」と笑顔を見せる。

 20周年に向けては、「2006年12月6日生まれのキャンペーンガール募集」や10周年で企画した「マハラジャ貸し切りパーティー」などのイベントを計画しているという。二上さんは「20年の節目には、これまで支えてくださった皆さんともう一度乾杯したい」と意気込む。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース