東京駅で10月27日、「ニッポンおいしいフェア～岩手復興応援編」が始まる。運営はJR東日本グループの「鉄道会館」（中央区八重洲2）。

キクラゲを使ったパスタも

　参加する施設は、地下1階のレストランゾーンと「キッチンストリート」、「黒塀横丁」、「北町ほろよい通り」、「キラピカ通り」、「グランアージュ」、「グランスタ」、「グランスタダイイング」の7カ所。同イベントでは、遠野市の名産で薬味や漬物として利用される「暮坪（くれつぼ）かぶ」、二戸市の久慈ファームのブランド豚「折爪三元豚・佐助」のほか、ニジマス、ほろほろ鳥、大根、白菜、生しいたけ、リンゴ、黒大豆枝豆など、岩手県の食材を使ったメニューを提供。収益の一部を、被害が甚大だった大船渡市の「恋し浜」へ寄付する。

　同イベントに先駆け、陸前高田市のキノコ栽培業者｢きのこのSATO｣の生キクラゲと生シイタケを使ったメニューを販売（10月7日まで）。カレー専門店「京橋ドンピエールエクスプレスカレー」では「岩手団結串カツカレー」（1,580円、限定20食）、中華料理店「過門香」のテークアウトショップでは「海鮮五目あんかけチャーハン」や「海鮮五目あんかけ焼きそば」（以上720円）を提供する。｢高台にあったため奇跡的に助かった種からキノコを栽培することができた｣と同社の佐藤博文さん。「海辺で育ったキノコはミネラルや水分が豊富に含まれており、潮風によって生命力を伸ばしながら長い時間をかけて育っているため味わいが深い｣とも。

　併せて、「恋し浜ホタテ」の貝殻を絵馬に見立てた恋愛成就祈願で知られる三陸鉄道南リアス線「恋し浜駅」（岩手県大船渡市）で、震災後に復興を願うメッセージのホタテ貝の絵馬が増えたことから、ホタテ漁の早期再開を応援する「復興応援ホタテ絵馬」を東京駅に再現。10月19日まで掲示する。

　11月11日まで。