日本橋の老舗呉服店「竺仙」がTシャツデザインコンテスト-応募締め切り迫る

伝統柄を用いたコンテスト応募作品の一部

伝統柄を用いたコンテスト応募作品の一部

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 江戸の伝統柄をモチーフとするTシャツなどのデザインを募る「竺仙(ちくせん)デザインコンテスト」の応募締め切りが7月31日に迫った。主催は、日本橋の老舗染め呉服店「竺仙」(中央区日本橋小舟町2、TEL 03-5202-0991)。

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 1842年創業で、伝統的な技術で浴衣や江戸小紋などを手染めし製造・販売する同社。伝統的で独創的な柄を特徴とし、高級浴衣の代名詞ともなっている。同社は、数百種類のデザインを染められる版木を保有しているが、その中には現代の浴衣の定番柄にまで浸透したパターンがある一方、商品化されず使われていないものも多いという。同コンテストは「歴史が蓄積してきた膨大なデザインを現代のデザイナーに還元したい」と企画された。

 同社の代表的な柄を使用したTシャツやマグカップ、iPhoneケースなどのデザインを募集する。モチーフとなる柄は、同社の包装紙にも使用されている「爪菖蒲」と同社が中元用の手ぬぐいに使用している「蝶鳥柄」の2種類。いずれか一つでも、両方を組み合わせて使用しても良い。

 同コンテストを運営する企画会社スターマーク(渋谷区)社長の林正勝さんは「同じモチーフを使っても、色、大きさ、版木の並べ方、組み合わせなどで無限にデザインを作ることができる。江戸の伝統的な柄を若いデザイナーの自由な発想でアレンジしてもらうのは面白いと思った」と話す。

 応募は、オリジナルデザインの商品を販売できるウェブサイト「クラブT」に販売アイテムとして作品を登録したうえ、ツイッターに必要事項とハッシュタグ「#chikusen」を記載して投稿する。作品はクラブT内で販売され、その売り上げに応じて報酬額が応募者に支払われる。参加資格は不問。賞金は、最優秀賞(1人)=5万円、優秀賞(1人)=3万円。

 現在の応募数は29件。現在の応募作品は、同サイト内で「竺仙」と検索することで閲覧できる。

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