人形町にイタリアン「FESTINA LENTE(フェスティーナ レンテ)」(中央区日本橋人形町1、TEL 03-3662-5196)がオープンして2カ月が過ぎた。
同店オーナーシェフの廣瀬誠さんは、福島市内でイタリアン「ラ モンターニャ」を経営していたが郊外への移転準備中に東日本大震災に遭遇。「原発事故が発生し、1歳10カ月になる子どもの将来を考えた」ことをきっかけに、かつて働いていた東京への移転を決めた。
場所は、シャモ鍋専門店の老舗「玉ひで」(日本橋人形町1)の向かい。廣瀬さんは以前から「玉ひで」店主の山田耕之亮さんと付き合いがあり、同店の厚意を受けて同所にオープンすることができたという。
店舗面積は13坪で、席数は17席。天然木材の香りが漂う内装は、福島時代と同じデザイン会社に依頼した。店名は「ゆっくり急げ」を意味し、「都内の中でも自然を感じてリラックスしてもらえれば」という思いを込める。
メニューは季節に合わせて用意。現在提供するのは、「カリッとろ~っとした鱈(たら)白子のフリット」(1,300円)、「フランス産フレッシュトリュフのココット焼き」(2,000円)など。タパスは450円から、パスタはソースと麺の種類を選べ、全て1,400円で提供する。「その日の体調や気分に合わせて食べたいものを選んでもらえれば」と、メニューにないオーダーにも対応する。イタリアの地ブドウを使ったワインは、グラス=550円~、ボトル=2,800円~。
「まだ定休日も決まっていない手探りの状態だが、このエリアに合ったスタイルを見つけていきたい」と廣瀬さん。「いずれはランチも営業したい」とも。
営業時間は17時30分~21時30分(ラストオーダー)。