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小伝馬町の「ダルビッシュ」の文鳥が行方不明-貼り紙で情報提供求める

文鳥を優しく見つめるハッサンさん

文鳥を優しく見つめるハッサンさん

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 小伝馬町駅近くのイラン輸入食品店「ダルビッシュショップ」(中央区日本橋小伝馬町、TEL 03-6661-9848)の店主アムー・ハッサンさんが、同店で飼っていた文鳥の行方を捜している。

ダルビッシュの文鳥行方不明-貼り紙で情報提供求める

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 ハッサンさんの祖国イランでは、インコ・ハト・カナリア・文鳥などの鳥を何羽も飼う家庭が一般的。21年前に来日して以来、ハッサンさんは日本でも4羽の小鳥を飼育。行方不明の文鳥は、10カ月ほど前に入手したひなに「アガジュジェ」と名付け、育ててきた。ハッサンさんのコーランに合わせて歌うなど、よく懐(なつ)いていたが、4月初旬ごろ行方不明に。

 同店ではイランから個人輸入した食材を販売。一時は似た業態の店が東京に数店あったが、在留イラン人の数が減り、「今は東京ではおそらくこの店だけ」と希少な存在。遠方からの注文には通販で対応する。

 「ダルビッシュ」とは、イスラム神秘主義「スーフィー派」の修道僧の呼称。仏教のような出家・在家の区別がないイスラム教では、ハッサンさんのように一般の職業に就きながら厚い信仰の下に生活する人も多い。ハッサンさんは、店頭で利用客にダルビッシュの人生観を語ることも珍しくないという。

 「店に来るお客さんがみんな悲しみ、空いた鳥かごを見るとまた悲しくなる。だから、姿形がそっくりの文鳥を飼うことにした。きっと帰ってくると信じてはいるが、そうでなくてもどこかで生きていてくれれば」と話す。店先に貼り紙を掲げ、目撃情報を募っている。

 営業時間は12時~22時。月曜定休。

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